はじめに
2020年7月10日~12日まで、いわき平競輪場でG2・サマーナイトフェスティバルが行われます。
2005年に創設されたサマーナイトフェスティバル(以下SNF)も今年で16回目。
すっかり競輪界の夏の風物詩として定着した感があります。今回はSNFが行われるいわき平競輪場の傾向と車券攻略のポイントを中心にご紹介したいと思います。
筆者のボヤキ
筆者の競輪歴12年です。
先日の高松宮記念杯はまさに「脇本雄太の、脇本雄太による、脇本雄太のための大会」となりました。
先日の記事で逃げが苦しいと書いたにもかかわらず、2日目から3連続で逃げ切りを決められては、他の選手は白旗を上げざるを得ないでしょう。
高松宮記念杯の予想記事はこちら
脇本の前には小賢しいデータなど無意味、正に人智を超えた存在とでも言いましょうか。
オリンピックも延期となり、しばらくは彼も日本に残って競輪に参加するようです。
大多数の競輪ファンは大歓迎でしょうが、実際に戦う選手とひねくれた穴党(主にワタクシ)は複雑な心境…といったところでしょうか。
配当も脇本のレースは安かった…。
高松宮記念杯振り返りとSNFの歴史紹介
気を取り直して、SNFのお話を。このSNFはグレードレースの充実と、ナイター開催の盛り上げを目的として2005年に創設されました。
創設からしばらくは2日間の開催で、初日の予選に勝利した9選手のみが決勝に行けるというバトルロイヤルなトーナメント方式だったのですが、2015年からは準決勝制の3日間開催となりました。
さらに、2014年からは女子選手による「ガールズケイリンフェスティバル」も行われています。
その名の通り、SNFは全てナイター開催で行われます。
いわき平競輪場での開催は2013年以来2回目で、前回の優勝者は佐藤友和選手でした。
いわき平競輪場バンクデータ
それでは、いわき平競輪場のデータ分析に参りましょう(データは無意味?いやいや)。
まずはバンクデータ。
バンク周長 | 400m |
見なし直線距離 | 62.7m |
センター部路面傾斜(カント) | 32°54´45“ |
ホーム幅員 | 10.0m |
バック幅員 | 10.0m |
センター幅員 | 7.3m |
今回も一般的な400mバンクですが、みなし直線が62.7mと、前回の和歌山よりもさらに長くなっています。
これは400バンクの中では武雄競輪場、弥彦競輪場に次いで3番目の長さを誇ります。その上カントがややきつめのため、逃げた選手が若干不利になる傾向にあります。
いわき平競輪場と気候
いわき平競輪場を考える上で最も重要なのが風です。
いわき平競輪場は国内で唯一、構造物上にバンクが設置された「空中バンク」であり、安全のためバンクの外周全体が透明板で覆われています。
そのため、風が吹き込むと逃げ場がなく、バンク内で風が渦巻くようになります。
その結果、選手は風の影響を受け、特に先行選手が不利になる傾向が強くなります。
ただし、風が強く吹くのは冬場であり、夏場はそこまで大きな影響は見られないという声もあります。いずれにしても、当日の風には注意が必要です。
いわき平競輪場の決まり手
続いて、1着・2着の決まり手です。
以下のデータは、2020年に開催されたA級戦159レース、S級戦108レースの計267レースを対象に集計しています(筆者調べ)。
2着 逃げ:44回(16.4%) 捲り:36回(13.4%) 差し:82回(30.6%) マーク:106回(39.6%)
これだけ見ると、そこまで逃げが不利でもないように見えますが、これをS級戦のみに限定すると、次のようなデータになります。
2着 逃げ:16回(14.7%) 捲り:20回(18.3%) 差し:39回(35.8%) マーク:34回(31.2%)
逃げのパーセンテージが一気に半分以下に減ってしまいました。
A級戦は若い先行選手が主導権を奪って一気に逃げ切るレースが多いのですが「実力が拮抗するS級戦になると途端に逃げた選手が不利になる」ということです。
なかなか極端なデータですね。
いわき平競輪場の払戻金
続いては、いわき平競輪場の払戻金です。
今回も、3連単と2連単を対象にしてデータを集計しました。まずは全体のデータから。
3連単 | 2連単 | |
最高配当 | 941,440円 | 93,700円 |
最低配当 | 210円 | 150円 |
1日ごとの最高平均配当 | 196,106円 | 19,656円 |
1日ごとの最低平均配当 | 4,665円 | 738円 |
全体平均配当 | 28,564円 | 4,076円 |
万車券出現数 | 106レース | 30レース |
万車券率 | 39.7% | 11.1% |
続いて、S級戦のみのデータ。
3連単 | 2連単 | |
最高配当 | 941,440円 | 55,110円 |
最低配当 | 230円 | 150円 |
1日ごとの最高平均配当 | 196,106円 | 13,038円 |
1日ごとの最低平均配当 | 8,498円 | 1.200円 |
全体平均配当 | 37,298円 | 4,546円 |
万車券出現数 | 48レース | 16レース |
万車券率 | 44.0% | 14.7% |
A級戦で堅めの決着が目立つことで全体の平均配当は控えめですが、S級戦になると平均配当が跳ね上がります。
最高配当も100万車券に迫っており、荒れる時はとことん荒れるのが特徴と言えます。
なお、最高配当の941,440円が飛び出したのは1月の開催で、その他10万円以上の配当も3月までの開催に集中しています。
これは、先述の冬風の影響で人気選手が思わぬ苦戦を強いられた結果なのかもしれません。
筆者のいわき平競輪場メモ
ここからは、筆者が実際にいわき平競輪場で予想をした際に感じた内容です。
☆とにかく先行選手が苦しい。
逃げ切りはよほど実力差があるか、上手くペースをつかまないと至難の業。
また番手で回ってきた選手も油断はできず、抜け出したと思ったら後ろの選手にさらに追い抜かれる場面も。
☆逆に直線が長い分、捲りがよく届く。
勝負所で後方に置かれても、仕掛けのタイミングが良ければ直線だけで前をごぼう抜きできる。
☆強豪選手が揃うSNFでは予想が輪をかけて難しい。
直線だけで大勢が一変する可能性も十分あり、高配当を狙うなら車券は手広く買いたい。
⑷まとめ
今回はサマーナイトフェスティバルが行われるいわき平競輪場の傾向をご紹介しました。傾向をまとめると以下の通りです。
新型コロナウイルスの影響で全国交流の開催はG1・G2の特別競輪に限られてしまいました。
そのため、今回は全国の強豪選手の競演が見られる貴重な機会です。皆さんも是非車券を買って楽しみましょう!
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